DebianのRubyパッケージ管理者辞退に対する反応

Matzの元記事への返答の日本語訳

ルビーに詳しい方の訳なので、元記事(http://www.lucas-nussbaum.net/blog/?p=617)の要点も臨場感がある。

HNの反応

元記事からリンクされたこのスレッド(http://www.ruby-forum.com/topic/785744#971922)のMatzのコメントがHNに上った。
http://news.ycombinator.com/item?id=2063203
ルビーのよる開発に適したlinuxのディストロは何かという問いに対して色々な答がある。その中にMatzが「Debian sid使っているけど問題ないよ」とコメントを残している。これに対するHNの反応:

パッケージ管理の偽二又分枝

cpanモジュールをFreeBSDでインストールするとpackage(FreeBSDのパッケージ管理システム)としてインストールしてくれる。言語パッケージをOSパッケージが自動的にラップしてくれるのだ。言語パッケージかOSパッケージのどちらかを選択する必要はない。このBSDPANモデルにより言語パッケージとOSパッケージを両立させることができる。このようなものがdebian/pythonでもあったらいいな。

「assholeみたいなマネ」について

これは確かに英語圏Rubyコミュニティーが抱えている問題だ。米国などでRubyを愛用している層は若くてクリエィティブなハッカーが多い。反体制的な態度があって、これは結構なことなんだけど、これを履き違えて子供っぽい言動に走る傾向がある。あと、Rubyを愛するあまりfanboismに堕ちる傾向もある。

リリース管理について

OSパッケージ管理者としてのLucas Nussbaumさんの大きな問題はリリースのステータスをどう解釈していいかということだった。こういう問題はPerlPythonではあまり聞かない。逆に一般ユーザでもどのバージョンがstableなのかを認識してしまうぐらい明確に開発チームがリリース管理している。

OSSをリードするのはコード以外にも開発者をまとめたり、このようなpublic relationを上手くやらなければいけない。これがでいる人間は本当に凄いと思う。