CrowdFlowerがTechCrunch50でクラウドソースサービスを発表

なんて書くとプレスリリースみたいだな。実はこの会社の創始者とは知り合いでミッションのアパートの居間でこの会社をやっているときからの経過を見ているので、こういう晴舞台に出る見るのは楽しい。

6分間(?)という短い時間のなかであれだけ説明するのは大変だなと改めて思った。しかも、ライブでウェブ上デモするんだから。他のを見ていないから比較できないけど、彼のプレゼンテーションは成功だったと思う。パネルからの突込みもうまく追撃したし。

しかし、Oreilly氏が「ドロレスラボスなどの競争相手とどう差別化すると」とかボケた質問をしたときは笑った。ルーカスは真面目な顔で「私達です」と返してた。

TechCrunch50での結果が楽しみだ。でもそれに無関係に彼等は成功すると思う。日本の皆さんもこの名前を覚えておいてください。殆どが失敗するスタートアップにおいてなぜこの二人が成功することを確信してるか。まず、才能がある。というか、ルーカス君は準天才みたいなものかと思う。クリス君の方はあまりよく知らないが、ウェブ関連ならデザインからジャバスクリプトからフラッシュからバックエンドまで全てこなしてしまう一人工場のようなデベロッパーだ。しかし、いわゆる「スマート」な連中が失敗する例はゴマンとある。

モチベーションが高くて頭の良いファウンダータイプは性格がキツいところが当然ある。スティーブジョブスが有名だが、ミニ・ジョブスみたいな連中が多いと思う。ところがこの二人はとても良い性格をしている。つまらない質問聞きにいっても親切に教えてくれていたし。だから人がついてくると思う。

でも、頭が切れて性格が良いだけでも成功は保証されない。この二人が成功するのは次の大きな流れになるもの「クラウドソーシング」化物を手なずけることができるからだ。

プレゼンテーションでパネルの有名人が「どうやって競争相手が追ってくるのをかわすか」など型にはまった質問をしていた。ルーカスは長々と説明していたが、天狗から言わせれば「クラウドを手なづけられる奴等はそういない」というのが答えだ。機械学習、統計、経済学そして人の心理を把握していて型破りなことができる人材はそういない。これ見てください。技術力とこういう想像力の融合ってのはなかなか無でしょう。

あー。お金があったら投資していたのにな。(実際は小口の投資は後のエンジェルとかVCの投資の際、面倒になるので断られていただろうが)