clojureが(一歳じゃなくて)二歳の誕生日をむかえた。

一歳を迎えたなんてタイトルに書いてしまった。実は二歳だったのだ。嘘ついてすみませんでした。恥ずかしい。(更に顔が赤くなった天狗)

これが、ヒッキー氏からの二周年の挨拶:
http://clojure.blogspot.com/2009/10/clojure-is-two.html


clojureのリリースから一年を振り返るRich Hickey氏からのメッセージ:
http://groups.google.com/group/clojure/msg/16fec21eb1fff8aa?pli=1

去年、彗星のように現れてlisp界のみならず言語コミュニティーに衝撃を与えたclojureperl,python,rubyなどように言語は長い下積み時代を経て大ブレークするのが普通だが、clojureの場合は一部協力者との間でstealth modeで開発して、いきなりリリースし、即ユーザコミュニティーを得た。jvmの上につくったためjavaの資産がレバレッジできて、ライブラリをブートストラップしなくてもいいという「ズル」をやったからこそできた技だ。

ヒッキー氏はc++/javaシステムエンジニアをやっていたらしい。そして、common lispを発見したときに「今迄の人生なにやっていたんだ」と悟りを開き、仕事でもこのようなパワフルな言語が使えるようになりたいとの願望からclojureを発明した、という経過らしい。

つまり、アカデミックな言語学者ではなく、産業プログラマが自分のニーズのために作ったものだ。(この点、perl,python,rubyと似ているが、lisp界では異例かな) lispの長老たちが、今時の言語の利点を求めるユーザ達からのリクエストに答えることができず、モタモタしているうちに次世代lispの功績を取られてしまった。

これはLinusが、低迷していたUnix界のプレイヤー達の死角からスパっと次世代Unixを世に出してしまった(と言うと簡単すぎるが)のと似ている。ちなみにビッグプレイヤー達をだしぬいて無名のものが大きな功績をあげることを「Torvalded」と言うらしい。 つまり、「ヒッキーはlispの長老たちをTorvaldした」、と言える。

英語雑学: 「Hickey」ってのはキスしてできる首筋のマークと同じスペルなんだ。それを踏まえて上の文を読んでみるとなんとなくおかしい。

しかし、マジ使ってみたいclojure..