clojure使用状況のアンケートの結果

http://muckandbrass.com/web/x/CABf


チャートとか表が沢山あるので、英語が面倒な人でも一見の価値あり。以下、印象に残ったことを拾ってみる。

  • 仕事でメインの言語という答が9%もあった。いくつかあるclojureベースのスタートアップの社員が返答する可能性が高いという返答者バイアスだろう。それでも3割近くがなんらかの形で仕事に使っていると答えている。
  • 会社がclojureの使用をみとめていなくて、隠れて使ったり許可を求める運動をしているというこたえが3割弱もあった。経営陣間での認識度はまだ低いってことだな。
  • ウェブ開発が数学・科学での使用をしのいで一番だったのはちょっと驚き。 clojure文献を読んでいるとデータ分析系の記事が多いから、科学的な使い方が主流と思いがちになる。 よく考えてみるとウェブ開発者の方が圧倒的に多から納得のいく数字かも。 でも「scientific computing」の分野を絞って考えると、短期間の間に かなりのマインドシェアを獲得していると言えるんじゃないかな。
  • 開発環境: emacs/slimeが一位。java系のIDEもかなり使われている。
  • "What language did you use just prior to adopting Clojure"

clojureに来る前の言語: java, ruby, python..

  • "If Clojure disappeared tomorrow, what language(s) might you use"

もしclojureが明日消えたら何を使う?

この答が面白い。同じjvm上のハイレベル言語のscalaが一位というのは納得がいく。 一つ上の「前の言語」のチャートからしてもjava開発者が大半だから。 でも二位に注目。Common Lispだ。 「前の言語」における過去の言語としてのCommon Lispのシェアは5%だ。 しかし、clojureが無き未来の言語の選択としては30%に近い。

javaプログラマclojureを通して一度LISPに触れたらもう戻れないということだろうか? 皆clojureの製作者のRich Hickey氏と同様、現実的な問題あるが、Common Lispが究極の言語という結論に達っしたと解釈していいのだろうか。

問題点・苦情

  • 解読不能なエーラーメッセージとスタックトレース
  • ドキュメントが不完備。javalispの知識を別々のところで発見しないといけない、、
  • 開発環境を整えるのが困難。これはテングもやってみたけど確かに面倒。
  • emacs以外のIDEのサポートが弱い
  • 走り出すまでに時間がかかる。スクリプティングには不向き
  • APIが不安定。

今、一番ホットな言語「clojure」。どう育っていくか楽みだ。