サーバ業界を変える新型マシン登場か? SeaMicroの省エネサーバ

SeaMicroというスタートアップが、インテルAtomチップを512個塔載した省エネサーバを発表した。

http://venturebeat.com/2010/06/13/seamicro-drops-an-atom-bomb-on-the-server-industry/


革命的な技術の創造が難しいとされているこの業界でSeaMicroのファウンダーが目をつけたのは現在のサーバファームでの需要と現行CPUのパフォーマンスのミスマッチ。

既存のCPUはエネルギー効率無関係に大きなタスクを最大のパフォーマンスでこなすようの設計されている。言ってみれば、ゼロヨンが10秒台でいけるけど燃費は無視のマッスルカーだろう。デスクトップの需要を考えるとそうなる。

創始者Feldman氏はもっと大袈裟な例えで説明する:現行のサーバは「スペースシャトルで食材を買物に行く」ぐらい非効率だそうだ。

でもgoogleのように巨大なサーバファームを持つ企業には電力が最大のコストとなる。常に色々な小さなタスクをエネルギー効率よくできるだけ小さなスペースでこなすマシンが好まれる。このニーズを満すものを作ったということになる。

  • ノートブック用の省エネチップAtomを512個塔載
  • CPU以外のサブシステムもvirtualizationを使って簡潔化することによって、さらに省エネ、小型化
  • ボードが「ピザ箱からクレジットカードのサイズ」に縮小
  • 電力消費が1/4に
  • TCOも1/4に

もしこれが本当なら、googleのサーバファームに大量に導入されるのは時間の問題だろう。