2010-10-09 Goslingがオラクルを辞めた理由 Gosling氏のOracle対Google訴訟に関する見解は以前紹介した。今度はOracleを辞めた理由。http://www.eweek.com/index2.php?option=content&task=view&id=63554&pop=1&hide_ads=1&page=0&hide_js=1&catid=13以下、eweek誌とのインタビューからつまみ訳。 原文ページの文脈の中で訳が見たい方は段落の文章をクリックしてください。 Javaの生みの親Gosling氏: 何故オラクルを辞めたか Gosling氏はJavaを生み出した。この業績は少からぬ敬意に値するものと思うのが普通だがオラクルから受けた態度は全く逆だったと語る。eWEEKとの独占インタビューでGosling氏は何故オラクルを辞めたかを明かした。そしてこれから同社が彼の生み出したもの(Java) をどう管理していくかについての見解を語った。 ...Gosling氏は以前より深く語った。(オラクルがSunの)重要社員に安い給料をふっかけたり、既に動き始めていたプロジェクトや戦略を潰したことを。 オラクルを辞めるに至っては色々な要因があった。まず、サラリー。オファーをもらって所得税の申告書を見たら以前よりかなり低い額になっていた。 つまり、「オラクルで働くという特典のために減給を余儀なくされた」と語る。 「私に対するオファーはかなりランクが下のものであった」 しかし、それも会社を辞めた最後の理由ではなかった。それは、オラクルが彼を手なずけようとしたからだ。オラクルはSunを所有し、それによりJavaに対する知的所有権とその生みの親を持っていた。なので、Gosling氏のJavaに対する言動を決定する権限を所有していた。 「オラクルでの私の権限は最小化されていた」「オラクルはとてもマイクロマネージされた会社だ。私をはじめJavaに関わっていた者たちは何も決定することができなくなった。私達の権限は全て蒸発してしまったのだ。」 「どうやら私の仕事はステージに出て、オラクルのためにJavaの顔になることのようだった。」私のMyers-Briggs(人格判断テスト)領域は全然それには向いていない。」 その気持に加え、オラクルは「倫理的障害」を持っていると以前から感じていた。それでもう嫌になり、そこで働くのをやめようと決めた。 SunはIBMに買収された方がよかったかとの問に対してGosling氏はChairmanの Scott McNealy氏とこのことについて話したと語った。「オラクルのほうが獰猛だが、IBMの方が解雇するだろう」というMcNealy氏の意見に同意した。 首脳陣はこの買収でたっぷりと報酬を受けていたわけだが、Sunの一般社員のことも心配していたようだ。IBMの近年の静かながらに伝説の解雇の歴史を考えるとこれは真剣に受けるべき問題だった。しかし、完全に合併したオラクル/Sunの発表にむけていくつものレイオフがあった。