Zedがまたやっている:「自分の本を書け」

喧嘩っぱやいZedがまた波風を起している。
https://github.com/martinemde/learn-ruby-the-hard-way/issues/1

Zedは最近Pythonを教えるオンラインブックを完成させた。
http://learnpythonthehardway.org/static/LearnPythonTheHardWay.pdf (pdf)
http://sheddingbikes.com/posts/1285754959.html

すると早速これのルビー版がでてきた。
https://github.com/martinemde/learn-ruby-the-hard-way/

これに対してZedが「これ(git repo)を削除して自分の本を書け!」と要求してきた。
https://github.com/martinemde/learn-ruby-the-hard-way/issues/1

本のライセンスは次の通り:
License
This book is Copyright (C) 2010 by Zed A. Shaw.
You are free to distribute this book to anyone you want, so long as
you do not charge anything for it, and it is not altered. You must
give away the book in its entirety, or not at all.

無償で変更がなければ再分配してもいい、というライセンスだ。

「learn ruby the hard way」はZedの本をコピーして、コードだけをRubyに書換えたものらしい。そうだとすれば明かにライセンスに反したものであり、Zedの主張は理にかなったものである。普通ならルビー版の作者のmartinemdeが要求に応じて何もなく終る。
しかし、RubyとZedがからんでいるとそうはいかない。

「もし似たような本を聞きたかったら、もっと品格を持って(have some class)自分の言葉で自分の本を書け」とZedがたしなめた。これにMartinもカチっときたらしく、「これぐらいのことで俺の品格にイチャモンつけるお前の方がさらに品格がない」と反撃。

これにZedは「お前みたいな連中のために俺はRubyを捨てた」とエスカレート。"Guys like you are the reason I stopped doing Ruby."

そこに数人が乱入してスレッドはなかり続いた。最終的にはZedのライセンスと意図を無視したMartinが素直に引っ込んだ方がいいという方向に議論は向っていった。しかし、Zedを批判する者も少なくはなかった。

優れたソフトを公開し、若いプログラマの教育に努力を惜しまないZed. その善意を疑う余地は無いが、ただ喧嘩っぱやい。口が悪い。まあ、そういうキャラもあっていいか。

ちなみに、似たような本を書きたい人のためにレシピまで公開した。http://sheddingbikes.com/posts/1288945508.html