やっぱりMonoも危い件
フリーソフトウエア・オープンソースコミュニティーの間でJavaの将来に不安が広がっている。オラクルのグーグルに対するJavaをめぐる訴訟とアパッチファウンデーションがJCPを脱退する原因となったTCK問題などがそうさせている。
ではライバルエコシステムと言えるMonoはどうだろう?
このポストによるとやはりMonoも危いようだ。
http://www.the-source.com/2010/12/mono-unsafe-at-any-speed/
「ECMAとMCPにカバーされているから大丈夫」というのがMono推進派の主張のようだ。 上ポストはBanshee, Tomboy, F-Spot, Do, Gbrainyなど人気のMonoアプリケーションの依存モジュールからECMA規格にカバーされていないものを陳列し、前提が間違っていると主張している。
Microsoft Community Promiseは「規定の規格に準じている分だけ適応する」らしい。元記事にリストされた数多くのモジュールはECMAに準じておらず、したがってMCPにもカバーされないものだと著者は主張し、「Linuxアプリケーションで使われているMonoのコンポーネントはMCPで守られている」という主張は間違っていると結論している。
JavaにしてもMCPにしても「オープンスタンダードに準じている分だけ免じる」みたいに例外的に自由な使用を認める形態のライセンスには近付かない方がいよさそうだ。
オープンソースによる安心感で業界やコミュニティーに浸透させて、なおかつ伝統的なライセンス料で儲けようという話はムシがよすぎる。 redhatのようにソフトはオープンに徹して、サポートで付加価値を作るビジネスモデルにしないと駄目だろう。 しかし、ライセンス料で儲けてきているマイクロソフトやオラクルには体質的に無理なようだ。