「スパムに負けつつある」にグーグルから直の返答あった…

…というわけじゃないけど、ここでも挙げてきた問題に対する声明が出た。

http://googleblog.blogspot.com/2011/01/google-search-and-search-engine-spam.html

  • 精度(relevance)、鮮度(freshness)、包括性(? comprehensiveness)においては10年来のメトリックスにおいて今が最高。
  • 今日、英語のスパムは五年前の半分。英語圏以外のスパムはさらに低い。
  • この数ヶ月、スパムが増加したのは事実。すでに対策をとってあり、さらなる対処を実装中。
  • 「純粋なスパム」は基本的に打破した。{純粋なスパムはコンテントファームに対してという意味だろう}
  • 数年前はもっと酷かったことを強調している。
  • カバレッジ増大とフレッシュネス向上に伴いスパムは増えた。
  • ページレベルのクラシファイアを再設計。宣伝ばかりのブログ投稿なども対象に。
  • ハックされたサイトの探知を向上。2010年はこれによるスパムが多かった。
  • コピーされたコンテントによるサイト(コンテントファーム)によるスパム対策を検討中
  • ユーザからスパムは底質サイトに関するフィードバックを直接受ける仕組みも検討中 {ツイッターで誰かが提案してたな}
  • コンテントファーム対策として2010年に二つの新アルゴリズムを導入した
  • しかし、これが不十分だというユーザの声ははっきり聞きとった。

「スパム共生論」に対しての回答

adsenseを出しているページへの規制が緩いという意見があるが、これは絶対にないと強く否定している。痛いところを突いたようだ。

「グーグルはクオリティーガイドラインに違反するサイトを絶対に対処する。この扱いはグーグルによる広告の掲載とは無関係。グーグルによる広告を掲載することによってサイトのランキングが上ることはない。またグーグルから広告を買うことによりサイトのランキングが上がることもない」

検索結果は大半の収益の出どことは無関係と言い切っている。これは理論的には公開された情報から検証できることだと思う。暇があったらやってみたい。

記事の始めに一月はグーグルの検索の質に関わるストーリが数多く出て、その意見が批判的だったことを認めている。例として「負けつつある」で紹介したJeff Atwoodのブログを挙げている。geekコミュニティーがが物議をかもしだしただけで、それに返答する律儀さは好感が持てる。テングが知る限り、大手メディアではストーリになっていない。さらにこの記事を投稿したのはPR部門でなく「Principal Engineer」を肩書に持つMatt Cuttsだ。つまりエンジニアが返答している。これはgeekからgeekコミュニティーに対する返答だと受け取っていいと思う。さらに日本はgoogleにとって重要な市場だろうから、このブログに反応してくれたみんなの声がグーグルに届いたとみてもいいと思う。