Bing-Googleパクり疑惑への反応 2

前回の続き

Google: Bingは結果をコピーいてその事実を否定している

以前報告したDunny Sullivanの記事にない新事実は特にない
http://googleblog.blogspot.com/2011/02/microsofts-bing-uses-google-search.html

MS: コピーしていない

http://www.zdnet.com/blog/microsoft/microsoft-we-do-not-copy-googles-results/8557
しかしそこには「1000以上のシグナル」とか「ユーザから学ぶ」とかいう話ばかりで、ユーザがクリックしたグーグル結果を反映させていないというハッキリとした否定は見られない。

あるブロガー: グーグルは何考えているんだ?

http://www.puremango.co.uk/2011/02/what-on-earth-are-google-doing/
MSは第三者サイト全般においてユーザのクリックから学習していると指摘し、そのサイトの一つにグーグルがあるだけの話だと言っている。この「サーチエンジンとして当たり前の行動」に目くじらを立てているグーグルはPRのためにコピーをデッチあげているという解釈だ。

この考え方には問題がある。サーチエンジンが競争相手の検索結果でクリックを集めて使うのはユーザの背後に隠れたスクレーピング行為以外の何物でもない。MSが持っている固定IPからおおっぴらにグーグルをスクレープしたらすぐバレるので、ユーザのサーフィンに便乗しているやっているということになる。ブラウザと検索を両方やっている企業がユーザの理解(隠されたEUAでなく)のもとに、クリック情報を集めそこから学習するのはありかもしれない。しかし、ユーザに有益なURLをページに集めることにより価値を作り出しているアグリゲータ、特に競争相手のサーチエンジンのリンク構造を集めて使うのは検索エンジンの倫理違反だ。