DebianのRubyパッケージ管理者が辞めてしまった理由

RubyDebianパッケージを管理しているLucas Nussbaum氏が辞める意思を表明した。

http://www.lucas-nussbaum.net/blog/?p=617

Nussbaum氏のルビーコミュニティーに対する批判・懇願を残している。最初の二つは(コアとリリース)は日本の開発陣に対して、それ移行は英語ベースのルビーコミュニティーに対しての意見だと思う。以下、Nussbaum氏の意見を要約。

ルビーコア開発コミュニティー

開発メールリストは日本語でなく英語主体のruby-core@に移行すべきだ。

リリース管理


ruby_1_8 (106 commits over the last six months)
ruby_1_8_6 (4 commits over the last six months)
ruby_1_8_7 (35 commits over the last six months)
ruby_1_9_1 (4 commits over the last six months)
ruby_1_9_2 (227 commits over the last six months)
trunk (1543 commits over the last six months)
最近のブランチ状況をあげ、数多くの疑問を投げ掛けている:

  • ruby_1_8_6とruby_1_9_1のステータスは明確(重大バクフィックスのみ)だが、それ以外のは不明。
  • Stable Branchは1.8なのかそれとも1.9?
  • もし1.9なら何故ruby_1_8 branchで活発に開発が行われているの?
  • 労力を分割する平行開発はいつまで行われるの?
  • Ruby 1.8.8というリリースがあると期待すべきか?
  • それは1.8.7とABI/API互換性を持つものになるのか?
  • ruby_1_8_7ブランチはバクフィックスだけになるのか?
  • もしバクフィックスだけでregressionが無いならDebian squeezeに出したいが、そうすべきか?

次の提案をしている

  • ルビー開発コミュニティーは各ブランチのステータスとリリースに期待すべきものを明確にすべきだ。
  • 12月25日にリリースするのは楽しいかもしれないが、{西洋の}皆が休暇のときにリリースするのはどんなものだろうか?
  • Python Enhancement Proposalsのようなものがルビーコミュニティーにあったらいいと思う。
  • 大きな問題に関する議論を英語で行えたらさらにいい。

プラットフォーム

ルビープラットフォームの明確な定義が必要だ。JRuby、 Rubinius、 MacRubyの各種実装がエコシステムにインテグレートするプロセスが必要。各実装がフォークした古いstdlibに依存しつづけるのはばかげた話だ。

パッケージ

RubyコミュニティーはRVMとRubygemsが全てのユーザに適しているものではないということを認識すべきだ。車輪の再発するのではなく、ターゲットプラットフォームと協力しあいルビーの分布方法を向上すべきだ。{自前のパッケージ管理システムばかり作っていないで、debianredhatなどのパッケージシステムとの連動を考えろと言いたいようだ}

マナー

ルビーコミュニティーの一部の人達は態度を改めるべきだ。ルビーコミュニティーの態度が悪いからdebianではルビーの管理をする人材を見付けるのに苦労しているらしい。例として二つポストを挙げている: