EFF: Sonyはセキュリティー研究者の言論の自由を抑圧しようとしている

https://www.eff.org/deeplinks/2011/01/sony-v-hotz-sony-sends-dangerous-message

意訳

EFFは何年もデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の迂回防止規定(anti-circumvention provisions)が言論の自由を抑圧するのに使われることを危惧してきた。特にセキュリティー研究において。

自分が正しかったことがこれだけ残念なことがない。「Sony対Hotz」訴訟において予言したことが正に現実化している。SonyPS3セキュリティホールに関する情報を出版した研究者を数人訴訟している。一見、何故Sonyがこんなことをするのかわからない。何故なら、研究結果はChaos Communication Congressで発表されすでに世界中に公開されているのだから。このセキュリティーホールはユーザがLinuxを走らせることを可能にする。これはSonyが以前サポートしていたことだ。すでに広まった情報を弁護士にボトルの中に戻すようなことをさせても無意味だ。訴えられた研究者は金を持っていないので、賠償金も取れない。何故こんなことをするのか?

本当の目的は世界のセッキュリティー研究者に対する脅しのようだ。もし我々のセキュリティー問題の詳細を出版しようものなら、ショットガンをもって追っ掛けてやるぞ、と。例えば、法廷に全ての「迂回機材」(circumvention devices)を没収するようにリクエストしている。これは端末やコンピュータ以外に研究結果も含む。つまり、誰でも入手できる研究結果に著者だけがアクセスを失うことになる。{研究者に対する嫌がらせだということが明かだ}

デジタルミレニアム著作権法だけでは気がすまず、「Computer Fraud and Abuse Act claims」に基づくとんでもないクレームも出している。

Sonyはオーナーが自分のマシンにSonyが同意しないアクセスの仕方をするのは犯罪だと主張している。

Sonyはもう一つのメッセージを送っている: 売った後でもコンピュータに対する権利を保持し、ユーザのアクセスが合法であるか非合法であるかを決定する権利がある。これは間違っている。コンピュータを買ったならそれは貴方のものだ。Sonyや他の企業の気に入らないアクセスの仕方をしてもそれが犯罪になるというのはおかしい。

Sonyは次の主張をしている: DMCAによりセキュリティー問題を明みにする言論を抑圧できる。利用条件は企業に犯罪の処罰をもって恒久かつ完全な製品の使用に対するコントロールを与える。これは全面的で、ゲーマーや研究者以外にも恐しい主張だ。正直言って、カスタマーを尊重する会社の言動ではない。そして、カスタマーもそう受け取るだろう。



物作りのSonyはどうしちゃったんだろう。著作権カルテルと組んでからこうなっちゃったのかな。