原発制御器を製作・インストールし放射線を浴びたスタートアップアドバイザー

Steve Blank教授は「Customer Development Model」なものの教祖として「lean startup」界であがめられている方だ。彼のスタートアップに関するブログは有難く読ませていただいているが、彼の空軍にいたころの昔話も面白い。戦争が終って文民に戻った後、大学の原発に携わったことがある。そのときの話:
http://steveblank.com/2010/07/12/nukeem-till-they-glow-–-quitting-my-first-job/
英語が億劫でない人にはおすすめ。

原子炉で働く元海軍の軍人は変った人達で、「暗闇で光るぐらい(放射線を受けなければ)男ではない」と言われていた。毎週各作業員が放射線を受けた量がチャートとなって発表される。その週一番受けた量が多い者が全員にビールをおごるしきたりがあった。

彼が作った制御器をインストールした週の終りに、「いつビールをおごってくれるんだ?」と聞かれた。チャートを見ると自分がトップ。

作業員がインストール作業中に重水が減ったリアクタープールの上から身を乗り出して覗き込んだら、その数分で一年分の許容範囲の放射線を浴びててしまったようだ。 その後、さっさと仕事を終わらせて辞めてしまった。彼がやってきた仕事の中で、学べる余地を残して自分から辞めた唯一の仕事とふりかえっている。

このように多様なバックグラウンドを持ったビジネスリーダーが今の日本に何人いるんだろうか?